深川市立多度志小学校

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学校長あいさつ

 北海道深川市多度志は、明治29年、石橋農場(兵庫県氷上郡黒井村の豪家)の土地貸し下げによって開拓の一歩を踏み出し、大正初期までに入植が増え、開墾が一気に進みました。その後、多度志村、多度志町として発展を遂げてきましたが、昭和45年4月に、隣接する深川市に編入し、深川市多度志となりました。面積は深川市全体のおよそ半分を占め、雨竜川流域の平地及び丘陵地に広がり、豪雪寒冷地帯となっています。
 人口のピークは大正5年の7,841人で、昭和40年代から大幅な減少に転じ、現在の人口は604人、世帯数306戸となっています(令和3年4月現在)。基幹産業は稲作を主とする農業ですが、他にも「ジャガイモ」「そば」等も生産し、地元で作る『多度志そば』や『多度志笹団子』は、その美味しさが広く知られるようになってきています。
 多度志小学校は、深川市多度志町に設置されていた多度志小学校(明治33年石橋簡易教育所として開校以来96年)と、幌成小学校(明治42年幌成簡易教育所として開校以来87年)と、鷹泊小学校(明治35年鷹泊簡易教育所として開校以来94年)の3校の統合に伴い、平成9年4月に設置されました。開校当時86名だった児童数も今では18名となりましたが、一人一人の子どもに応じたきめ細かい教育活動に取り組んでいます。
 このような歴史と伝統のある多度志小学校は、平成28年度、開校20周年を迎えました。20周年の大々的な式典こそ行わなかったものの、PTAが中心となって、春の運動会では、記念のうちわを制作し会場で配布したり、秋の日曜参観日には、一已中学校の吹奏楽部を招いて演奏会を開催するなど、この節目の年を祝福するために、学校と保護者・地域が連携協力して例年にはない取組を展開することができました。
 また、地域の機関や人材と連携して毎年取り組んでいる活動としては、春の交通安全教室をはじめ、農業体験学習、桜の植樹、水泳学習、席書大会、ダメダメたばこ教室、租税教室など、たくさんの取組があります。子どもたちは、専門機関や関係者の指導による質の高い授業を受けることにより、様々な力を身に付けています。と同時に、子どもも大人も学び合い育ち合う教育体制が進みつつあります。
 これからも、私たちは、地域とともにある学校づくりを目指して、手を携え合い、一歩ずつ進んで行こうと思っています。未来に生きる子どもたちが、夢や希望を持ち、心豊かでたくましく成長することを願って。
 

校長 木 村 一 典

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